2020年7月5日日曜日

アクリル板到着

注文していたアクリル板が到着

プチプチと段ボールで保護されてました

実物はこんな感じ
10mm厚のアクリル板を、横108mm×縦68mm、テーパー深さ2mmで加工してもらいました。

ドリルは彫刻用の粒度#140を購入。
しかし実際にアクリル板を削ってみると、アクリルが溶けてドリルに絡みついてしまった...

対策として、目の粗いドリルに変更。
アクリルが溶けることはなかったが、削った後の段差が目立つようになった

続いてCNCの土台づくり
Z軸がマイナスになった場合に備えて、床の鉄板を傷つけないようにコルクで床を作る。
コルク板には穴をあけて、アクリル板を固定するための治具を固定。

L字型の鉄板を4本組み合わせて、アクリル板を固定する治具をつくる。
アクリル板の外側を削る際に、鉄板のL字部分がドリルと干渉するため、L字の内側をリューターで削っておきドリルの逃げ部分を確保する。

斜めにならないように、0.1mm単位で位置を微調整してネジで固定。
但し削っていると結構ズレるので、この微調整が毎回大変

左右の鉄板でアクリル板を固定するが、左右のテンションによってアクリル板が歪む(左右が低く、中央が高くなる)のを避けるため、左右の治具横に紙を折って挟んでおく。

左右の鉄板を固定するネジは、購入したCNCに最初から付属していた手で回せるネジ。
しかし、このネジがドリルのコレットチャックと干渉するため、ネジを締めたときに4本全てが縦向きになるように、紙を挟んで調整する
ネジが斜めになると、下の写真のように干渉ギリギリになってしまう...
見た目はかっこ悪いが、紙で挟む効果は絶大

なにより一番大切なのは、みかんの段ボール箱。
これがないと、アクリル板の削りカスが飛び散って大変...

2020年6月28日日曜日

CNCソフト設定

CNC制御ソフトの設定

まずはドライバインストール

USBでCNCを接続すると、デバイスマネージャーに出てくるはず。

今回購入したものは、Grblがv0.9だった。
Port Settingsタブで、ボーレート115,200bps、8-bits、no parity、1-stop bitに設定

ドリルのモーターを使う場合は、grblControl.exeを使う

Service→Settingsで、Port設定をドライバーのCOMと合わせる

基板にACアダプタを接続し、基板のスイッチボタン(黒いボタン)でメカの電源を入れる

正しく設定できていれば、grblControl右側のボタンでメカ制御できるはず
Spindleのボタンを押せば、ドリル回転On/Offが切り替わり
Job内の各種ボタンでXYZそれぞれの移動する

レーザーを使う場合は、LiteFire.exeを使う
exe起動すると、Engraver Masterというタイトルのアプリが立ち上がる
左上にPort名設定があるから、そこでポート名を選択する
Laser Onチェックボックスをチェックすると、レーザー出力されるはず

今回はレーザーではなくドリルを使うので、grblControlを使う(続く)

2020年6月27日土曜日

XPAC2のROMアップデート

パソピア7/700の個体によって、XPAC2のデータ化けが発生する現象が報告されました。
前回紹介した対策で改善できたと報告を受けましたので、次回から出荷するXPAC2からは、この対策ROMに切り替えていきます。

既にXPAC2を購入された方でAVR ROMライターをお持ちの方は、以下の手順でROMをアップデートできます。

XPAC2の右下にある大きなICがAVRマイコン(ATmega1284P)です。
Flashメモリ128KB、EEPROM 4KBを持っています。

XPAC2は、SDカードを使ってFlashメモリの一部とEEPROMのデータを書き換えできますが、Flashメモリの本体プログラムを書き換えることはできません。
本体プログラムを書き換える場合、AVRマイコンを取り外してデータを書き込む必要があります。

データを書き換えると漢字ROMデータが消えますので、書き換えた後にもう一度漢字ROMデータを登録し直してください。
MRAMデータは残るはずですが、念のためにSDカードなどに保存するのが良いと思います

まず、ATmega1284Pを取り外します。
マイナス精密ドライバーかピンセットを使って、左右から少しずつチップを浮かします

一気にこじるとチップの足が曲がるので、1mmぐらいずつ徐々に左右で浮かせて外します
まわりのICに触れると故障の原因になりますので、注意して取り外してください。(特に表面実装のICは危険です...)

取り外すと、こんなかんじです

AVRマイコンへのROMデータ書き込みですが、自分はAVR Dragonを使っています。

書き込むソフトはAtmel Studio 7.0にあるDevice Programmingツールを使いました。
ライブラリのビルドまわりでトラブったのでビルド環境はAtmel Studio 6.0に戻しましたが、Atmel Studio 6.0のAVR Dragon用ドライバが古いらしく、Windows10 64bit環境だとしばらくすると「USB driver initialization failed: No valid license (0x20000009).」というエラーが出て使えなくなります。デバイスへの書き込みは、正式にWindows10をサポートしているAtmel Studio 7.0を使うことにします。
メニューのTools→Device Programmingから、Device Programmingツールを起動

以下から対策済みのFlashイメージとEEPROMイメージをダウンロード。
Flashイメージ(2020/06/14版)
EEPROMイメージ(2020/06/06版)

ダウンロードしたFlashとEEPROMファイルのパスを指定して、それぞれProgramを実行。
書き込みミスもあるのでVerifyはしておいた方が良いです。
何度も書き込みが失敗する場合は、ISP Clockを落とすとうまくいくことがあります。

Fuse設定やLock bits設定は変更しないでください。
万が一変更してしまった場合、以下のように戻してください
Lock Bit:0xFF
Extended:0xFC
High:0xD8
Low:0xF7

書き込みに成功したら、XPAC2のソケットにATmega1284Pを戻します。
ソケットにさす時には、向きに注意してください。
ATmega1284Pチップ表面に窪みがある方が左側です。
基板シルクやソケットにも同じ窪みがあるので、迷ったら思い出してください...


もし似たような症状で困っている人がいましたら、対策ROMお試しください。
ただ、ROM書き込みデバイスを持っていない人はどうしましょうか...
ヤフオクには書き込み代行サービスもあるようですが、試したことがないので...

2020年6月14日日曜日

XPAC2解析(続き2)

XPAC2解析の続き
個体によってXPAC2のデータ化けが発生する場合があると報告をうけていましたが、こちらのパソピア700でも再現できました

うちにあったパソピア700で、修理が必要で放置している個体があったのですが、今回修理してXPAC2の動作確認をしてみました。
上が今まで調査で使っていたパソピア700、下が今回修理して動作確認したパソピア700

今まで使っていたパソピア700は、SHARPのZ80A

今回動作確認したのは、ZilogのZ80A

今までのパソピア700の波形
Lowになっている間隔が、nCSEL2(B5)が620ns、nCRD(B6)が610nsでした。

今回調査したパソピア700の波形
Lowの間隔がnCSEL2(B5)が600ns、nCRD(B6)が580nsと、20~30ns短くなっています。
5%ほど有効時間が短くなっていたため、このクロック差によってXPAC2のデータ応答が間に合わない可能性がでていました。

AVRの内部ロジックを見直して、XPAC2のデータ応答タイミングを1clockぶん(50ns)高速化して試したところ、今回調査したパソピア700でもデータ化けは出なくなりました。
1clockを高速化するためにAVRプルアップ処理を省略しましたが、できるだけ影響のないように修正しました。
取り急ぎ、今回修正したテスト用ROM(2020/06/14更新)を置きました。 初代パソピア(T-BASIC1.1)、パソピア7、700で動作確認してます。

パソピア700のロットによる水晶の差かなぁ...
マザーを見比べると結構部品が入れ替わっていて、東芝の調達部門の人達も大変だったろうなぁと感じます

2020年6月13日土曜日

CNCレーザー

今回は5.5Wレーザー付きなので、そちらも試してみる

レーザー照射器と保護メガネが付いている

レーザーユニットの袋の中には基板と接続ケーブル

レーザーは波長が450nm、出力が5.5W

レーザー基板は、そのままだとM4ボルトが入らないので、穴を広げる
写真は右側を広げたところ

本体基板の横にレーザー基板を取り付け

本体基板とレーザー基板を接続

レーザー用のコネクターは右側の上から2番目(青く光っているところ)

ドリル用のモーターを外してレーザーユニットを装着

出力テスト
光出た

2020年6月12日金曜日

CNC基板取り付けプレート

本体取り付け基板の背面プレートを作成してみる

(横)100mmx(縦)70mmx(厚さ)3mmのアルミ複合板を用意

穴あけ位置をマーキング
上5mmくらい余っていたので切ってしまったが、そのまま残しておいた方がよかった

リューターでカットと穴あけが終了
M4ナットとアルミワッシャーはホームセンターで購入。

M4x14ネジで取り付けてみたら、ぎりぎりナットに届かない・・・

プラスチックのワッシャーを8mm→5mmに削る

基板とアルミ版とのクリアランスは大丈夫そう

CNCの背面に取り付けするとこんな感じ
スクエアナットのくぼみがあるので、上5mmくらいアルミ板が長い方が良かった

配線は以下の通り

左下はドリルモーターの電源コネクター
下は移動モーター用のコネクターで、左からX軸、Y軸、1つ飛ばして一番右がZ軸用

ドリルの取り付け
エンドミルはシャンク系3.175mmを用意

作業台に取り付けるネジ1本が入らない(左側)
ネジ頭の加工が失敗している様子

ヤスリで削って入りました

Amazonのコメントを見ると色々トラブルが報告されていますが、購入時の問題はこのネジ頭だけでした。
しっかりした作りになっているので今回の買い物は満足です