2020年6月14日日曜日

XPAC2解析(続き2)

XPAC2解析の続き
個体によってXPAC2のデータ化けが発生する場合があると報告をうけていましたが、こちらのパソピア700でも再現できました

うちにあったパソピア700で、修理が必要で放置している個体があったのですが、今回修理してXPAC2の動作確認をしてみました。
上が今まで調査で使っていたパソピア700、下が今回修理して動作確認したパソピア700

今まで使っていたパソピア700は、SHARPのZ80A

今回動作確認したのは、ZilogのZ80A

今までのパソピア700の波形
Lowになっている間隔が、nCSEL2(B5)が620ns、nCRD(B6)が610nsでした。

今回調査したパソピア700の波形
Lowの間隔がnCSEL2(B5)が600ns、nCRD(B6)が580nsと、20~30ns短くなっています。
5%ほど有効時間が短くなっていたため、このクロック差によってXPAC2のデータ応答が間に合わない可能性がでていました。

AVRの内部ロジックを見直して、XPAC2のデータ応答タイミングを1clockぶん(50ns)高速化して試したところ、今回調査したパソピア700でもデータ化けは出なくなりました。
1clockを高速化するためにAVRプルアップ処理を省略しましたが、できるだけ影響のないように修正しました。
取り急ぎ、今回修正したテスト用ROM(2020/06/14更新)を置きました。 初代パソピア(T-BASIC1.1)、パソピア7、700で動作確認してます。

パソピア700のロットによる水晶の差かなぁ...
マザーを見比べると結構部品が入れ替わっていて、東芝の調達部門の人達も大変だったろうなぁと感じます

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