2025年12月25日木曜日

XPAC2用の漢字ROM

ずっとやりたかった XPAC2用の漢字ROM提供
純正の漢字ROMデータは配布できず、武田氏のエミュレータ付属の漢字ROM作成ツールはMSゴシックでROMデータを作成されるため、これも配布できません。

自家製フォント工房さんで、制約なしに利用できるパブリックドメインのフォントを発見。
 半角が東雲ゴシック16、全角がjiskan16の「JFドットjiskan16s」を使わせてもらいました。
無かったフォントはドットで作りました。

今回作成したROMには、後に追加されたJIS非漢字文字の中で、よく使われそうな漢字コードもいくつか追加しました

XPAC2に漢字ROMを書込むには、ここから「kanji.rom」をダウンロードしてSDカードに保存。「CMD」ツールで
 ld 2 kanji.rom
で書き込むことができます。(数十秒時間がかかります)
これでATMega1284PのフラッシュメモリとEEPROMに、漢字ROMデータが保存されます。
CMDツールの使い方はこちらです。

この「kanji.rom」には、Slot5 の8KB RAM PAC2 に以下プログラムが保存されています。
・CMD:SD カード操作コマンドプロンプト
・FORMAT:XPAC2 メモリのフォーマット
・EDIT: XPAC2 メモリのダンプ、編集
・KANJI:8~9区に漢字データを書き込みます

EDITプログラムは、キー操作を変更しました。
初代パソピアで10キー16進入力はできなくなりましたが、カーソルキーが使えるようになったので、キー操作は自然になったと思います。

パソピア電源起動後は、Slot5のデータエリア6000h~7FFFhに上記のプログラムが保存されているため、このエリア(8~9区)に登録されている漢字は表示できません。
Slot5に登録されている「KANJI」プログラムを実行すると、6000h~7FFFhに漢字データが登録されます。パソピアの電源を切ると、Slot5のデータは元に戻ります

以下、今回の「kanji.rom」に登録されている漢字データです。

申し訳ない。。内蔵プログラムを見直している際にバグを見つけました。
Rev.2 ROMでSlot5に登録されている「EDIT」プログラムで、[0]Pasopia内蔵RAMを選択し、次ページに切替えた際に、下行のチェックサムが異なります。(赤丸部分)

前述の「kanji.rom」に登録されている「EDIT」では修正済みですが、漢字不要の人向けに「eep_rev3.rom」も用意しました。「eep_rev3.rom」をダウンロード、「eep.rom」にリネームしてSDカードにコピー。「CMD」ツールで
 ld 2 eep.rom
で書き込むことができます。(数十秒時間がかかります)

比較用に、パソピア700本体に登録されている純正漢字ROMデータを表示してみました。

今回のXPAC2用の漢字ROMは、純正漢字ROMとも遜色なく、Slot5のツール類も使えます。
既に完売したXPAC2ですが、購入された皆さんは是非試してみて下さい。

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